土佐市観光協会ブログ

2023年02月06日│土佐市の暮らし

【清瀧寺】「仁王さん」と親しまれる仁王祈願会を見てきました。

清瀧寺で行われる「仁王さん」へ行きました。

 

この「仁王さん」と呼ばれる「仁王祈願会」は

仁王様にお餅を奉納し、参拝の後これを食べれば中風にならないという言い伝えがあります。ご持参されたお餅を仁王様にお供えするので当日は持ち寄られたお餅でいっぱいになります。毎年旧暦の1月16日に行われ、今年は2月6日に行われました。(暦により開催日が変わります。)

 

※中風(ちゅうふう)…現在では脳血管障害(脳卒中)の後遺症(偏風)である半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺などを指す言葉として用いられている。 中気、卒中または俗に「よいよい」などともいう。(Wikipediaより引用)

境内前にある仁王門へと続く石段

境内から100段ほど下ったところに「仁王門」があります。この仁王門には「清瀧寺楼門の天井画」と呼ばれる清瀧寺の見どころのひとつである天井画が奉納されています。

 

 

 

久保南窓((柳太郎1848~1917)の明治33年の作品。土佐市内では最大級の天井画で、市の指定文化財に指定されています。

この仁王門の前でお餅を奉納します。2つの鏡餅のようなお餅を奉納し、本堂でお参りをした後に一つを持ち帰り、金物の食器でお餅を頂くと良いとされています。

プライバシー保護等の為、奉納しているお餅は写せませんが、今でも健康祈願を願ってたくさんのお餅が奉納されていました。奉納は朝早くから夕方に仕事終わりに来る方まで様々だそうです。

40年近くお餅の管理係をされている方によると小さい頃には、出店も出るような大きなお祭りだったそうで、奉納されるお餅も用意した机に収まりきらないほどだったそうです。

昔から奉納に来られてた地域住民の高齢化やコロナ禍もあり、奉納し健康祈願に来られる方が年々少なくなってきているそうで、どなたでも奉納していただいて構わないということなので、ぜひ健康祈願に来て欲しいとのことでした。

取材の際に奉納されたお餅をいただきました。お雑煮にして健康を祈願しながら味わいました。

奉納されるお餅も特に決まりはなく、草餅やあん入りのお餅、ホームベーカリーで作ったお餅等さまざまで、やはり奉納し、祈願する気持ちが大事です。ということをおっしゃっていました。

「仁王さん」として親しまれる奉納祭、立派な天井画もありますのでぜひ一度健康祈願しに訪れてみてはいかがでしょうか。

立派な仁王門と本堂へと続く石段は、仁王門側から見ても由緒ある風景でした。

 

 

第35番札所 医王山 鏡池院 清瀧寺

所在地:〒781-1104 高知県土佐市高岡町丁568-1

電話:088-852-0316

土佐インターチェンジから国道56号線を右折。次の信号を右折して直進。約3km。